クジラ・イルカ紀行 vol.005 / 沖縄県座間味島「メイティングポット」

2018.03.03 Saturday

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     三度目の座間味、今日が最終日となります。

     昨日はレンタサイクルで稲崎の展望台まで出かけたものの、午後からの大雨でずぶ濡れ状態。

     実は、あんな大雨にならなければ、昨夕4時出船のエスコート号に乗せてもらうことになっていたのですが、昨夕のホエールウォッチングは中止となり、僕は今日の10時に出るクィーン座間味に乗船して那覇へ帰ることになっています。それを佐野船長の計らいで、早朝7時に、臨時でエスコート号を出してもらえることになりました。これならホエールウォッチング終了後、予定通り、座間味10時発のクイーン座間味で、そのまま那覇港を目指すことができます。何ともお礼の言いようがありません。

     とはいえ、昨夜の荒天でウォッチング船が出せるのかどうかが、まず心配の種。さらにエスコートが無事出船できたとしても、ザトウクジラと出会えるかも、これまた心配の種。

     港で佐野船長と落ち合うや、船長からのゴーサイン! しかも早朝から回遊くんが稲崎展望台へ出張りザトウクジラの位置を確認してくれているといいます。

     その回遊くんが稲崎から車で駆けつけ、いよいよ出船の運びとなりました。

     港を出て10分近く走ったでしょうか、早くもザトウクジラのブロー(潮吹き)発見! 現場へ駆けつけます。エンジンを止めるや、クジラの「キリキリキリッ」というクリック音や「ウォーンッ、ウォーンッ」という啼き声が海中から響いてきます。

     一頭ではありません。船長の話では二頭のオスと一頭のメス、それに子クジラのあわせて四頭がいるといいます。

     

    (ザトウクジラのテールがあがる。現場を目指すエスコート号と佐野船長。)

     

     ザトウクジラは、一夫一婦制ではありません。一頭のメスがめでたく出産を終えると、続いて、そのメスの二番手のハズバンド(エスコートという)の座をめぐってオス通しの争いが起こります。その争いの現場をメイティングポットと呼ぶのですが、めでたくエスコートの座を獲得したオスクジラは、このメスと結ばれるまで、この親子を助けていく役割を担うことになる訳です。

     メイティングポットでは、船がそばにいようが関係なしで、オス同士、何も目に入らないかのように争いに夢中となります。派手なアクションが続くので、ホエールウォッチングの最大の見せ場なのですが、こんな現場に出くわすのは稀と言ってもよいらしいのです。

     「桐生さんの思いの強さが呼び寄せたんでしょうね!」

     佐野船長がうれしいことを言ってくれますが、こちらはそれどころではありません。吠え声、ブロー、船の揺れ。騒然とした中でクジラがどこへ上がってくるのか。右に出たかと思うと、次は左にと、間断なくクジラが荒れ回り動き回ります。この際、言葉は不要で、まずは写真を見ていただくことにしましょう。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     写真でも何が何だか分かりませんが、ともかく激しいことだけはお分かりいただけたかと思います。

     最後の写真は、負けた一頭が遠ざかっていくところですが、僕も、この航海を終えて那覇へ帰り、そこからさらに大阪へと帰ることになります。

     三度の座間味滞在中、出会った方々にはご迷惑のかけっぱなしでお礼の言葉もありません。次はいつ座間味へ訪問できるか分かりませんが、またよろしくお願いいたします。

     最後に、僕のわがままに最後まで付き合い、ザトウクジラを体感するという大きな機会を作っていただいた佐野船長および奥さん、クルーの回遊くん、本当にありがとうございました。

     下記のサイトで、素人のビデオで見苦しくはありますが、座間味でのホエールウォッチングの模様を動画でアップしておりますので、興味のある方はご覧ください。

     

    https://youtu.be/vz5x5EpCfZU?list=LLZWgXZUlFUA0qBzt7LieuGw

     

    なお次回からは、不幸な壱岐イルカ事件を追って、壱岐の無人島「辰の島」取材の模様をお届けします。

     

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