工藤明子さん「18パターンの英会話」「NY古着屋物語」

2011.08.10 Wednesday

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    (工藤明子さんの撮影したマンハッタン)

    工藤明子さんの新作の見本誌が送られてきた。
    題して「セックス.イン.ニューヨーク」、サブタイトルが「SATCの嘘とセックスと真実の恋」だという。テレビで評判になった『セックス・アンド・ザ・シティ』(Sex and the City、SATC)の解説本だという。本の冒頭にも、「この本は「セックス・アンド・ザ・シティ(以下SATC)」をより深く理解できるように詳細なストーリーラインに加えて、字幕には出ない場所や名前などの固有名詞を取り上げて説明しています。NY、引いてはアメリカ文化の勉強にもなる内容となっています。さらに、私自身のNYでの体験に加えてSATC流英会話まで学べるという、ファンに取ってはもちろん、まだファンでない方、ドラマを見ていない方でも楽しめる画期的なファンブック兼解説本です」と、うたわれている。
    そもそも、僕がこの本とかかわるようになったのは、彼女から「出版したいが出版費用がないので、印刷できるように組み版を助けて欲しい」と依頼があったからだ。
    彼女とは、ハリウッド映画を総なめにし、しゃれたジョークを拾い出した「18パターンの英会話」という本で初めて付き合うこととなった。その後、彼女のアメリカでの体験を綴った「ニューヨーク古着屋物語」を出し、かんぽうでの最後の仕事「ソウルフル! A列車に乗ってハーレムへ行こう」と3本の作品を助けることとなった。
    ニューヨークに魅せられ、アルバイトで金を稼いでは取材にNYへ飛んでいく。NYの何が彼女をそこまで惹きつけるのだろうか。僕自身も、彼女のNYへの思いの強さに惹かれ、彼女の出版を助けてきたようにも思う。そんな経緯もあって、今回も断ることは出来なかった。出版までは助けられないが、原稿が出来ているなら、それを本の形に組み上げる、いわゆる組み版という仕事はお手伝いしようということになった次第だ。

    そのとき、交換条件といっては何だが、かつて手がけた「18パターンの英会話」「NY古着屋物語」の2本を電子化させてほしい旨を打診した。
    かたい英会話本ではなく、彼女の体験談をまじえながら、NYへの思いが語られたり、しゃれた英語の使い方が語られていたり、英語がわからない僕も、思わず英語の世界へ引き込まれてしまう。
    特に「18パターンの英会話」、正式には、「誰も教えてくれなかった 日本一ぜいたくな 18パターンの英会話」というのだが、直木賞作家の常盤新平さんをして「映画のジョークをよくこれだけ集めたものだ」と舌を巻かせ、「著者はそれを分析分類して、英語や英会話を学ぶのが楽しくなる、じつに面白い本を書いた。繰り返し読む価値がある。ジョークを声に出して、何度も読んでみるといい」と言わせた、実に愉快な本だ。僕も、今回電子化に携わりながら、読み込んでしまったり、思わず大笑いしたり、苦笑いしたりと、映画ファン・英語ファンにはたまらない1冊となっている。

    「かんぽう」で出したときは、政府刊行物の肩書きが邪魔をして、本の面白さを伝えることが出来なかったが、電子の世界ではどうだろうか。ぜひ、試してみたい本であった。

    電子化に当たっては「無料」ということも考えたが、自分の場合をみても、安くても「有料」のものは最後まで読み通す。また、NYの取材費用で四苦八苦している著者に、少しでも還元できるかもしれない。そんな思いもあって有料とした。

    「18パターンの英会話」は、
    http://p.booklog.jp/book/32103

    「ニューヨーク古着屋物語」は、
    http://p.booklog.jp/book/32069

    どちらも「パブー」のサイトで公開しているので、英語と映画、それにNYに興味のある方はのぞいてほしい。ちなみに「18パターンの英会話」は、本文イラストと、表紙画は、当時、声優をしていた西前忠久さんにお願いした。彼は劇団前進座から声優への道へと進んだが、本来は画学生として「絵画」を志したこともあった。いずれ彼の描いた漫画「帰去来 −特攻に散った投手・石丸進一」(A5 全19ページ)もデジタルで公開したい。彼の許可が取れての話だが……。

    以上、宣伝臭くなったが、あとは工藤明子さんがNYで撮り続けてきた写真の一部をお楽しみください。

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    • 2012/01/03 11:07 AM
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