花粉症 新人デビュー/カモガヤ

2011.05.13 Friday

0
    5月の連休も終わったというのに、今年はまだ花粉症が治まらない。医師に処方してもらった「アレロック(第2世代抗ヒスタミン剤)」も、点鼻薬・点眼薬も底をついてしまった。例年ならとっくにおさまっているのに、今年はどうしたことか、目鼻がムズムズ、喉はカラカラ。今年はもう行かなくてもいいだろうと思っていた医師のもとへ、今日は、たまらず出向くこととなった。

    「まだ治まりませんか? もう杉も檜もおさまってますが……」
    「はい、例年なら5月の連休が終わる頃には、花粉症など忘れているのですが……」
    「一度、何に反応しているか調べてみましょう。すぐ終わりますから……」

    ということで、初めて花粉症の検査を受けることとなった。神奈川で杉花粉だろうと診断され、関西へ引っ越してからも、それで通してきたが、どうも杉だけではない気がする。

    検査は、右上の写真のような検査薬を、スポイトで腕の内側に点けていく。
    僕の場合は、「ハウスダスト」からはじまって「猫の毛」まで7種類の検査薬が点けられた。検査薬を腕に落としていく前に、それぞれ後で分かるように、検査薬の頭文字が腕に書き込まれる。「ダニ」なら「ダ」、「杉」なら「ス」という具合だ。
    検査薬が、腕の内側に水滴のように載せられると、次に先が丸くなった針状のものでその部分を軽くつついていく。
    この繰り返しで、7種類の検査薬が試され、看護婦さんから「蚊に刺されたように、痒くなって腫れてきますが触らないように」と申し渡される。
    待合室で腕を伸ばしたまま待っていると、間もなく何とも言えない痒みに襲われ、思わず掻きむしりたくなる。
    何とか我慢するが、僕の場合、痛いのを我慢しようとすると、なぜか笑い出してしまう癖がある。この時も痒みを我慢しようとすると、思わず笑ってしまい、待合室の他の患者さんに変な目で見られることとなってしまった。
    なんとか10分が過ぎ、再び診察室へ呼ばれ、めでたく結果発表となる。

    「ああ、やっぱり出てる、出てる。稲科や、稲科のデビューや」
    説明によると、「ス」が赤くよく反応しているのは「杉花粉」。その下の「ア」も反応しているが、これは観葉植物に付くカビだという。今、症状として出ているのは「カ」、すなわち「カモガヤ」という稲科の雑草だという。今まではアレルゲンでなかった稲科の雑草カモガヤが、僕にとって新たにアレルゲンとして追加されたというわけだ。
    「カモガヤのデビューや。梅雨の頃まで続くなあ。」
    医師は楽しそうに説明してくれる。本当に楽しそうだ。でも、そのほうがありがたい。これを深刻そうに説明されたらたまらないしなあ。
    医師は更に楽しそうに、付け加えた。
    「こいつら、デビューはするけど、引退はないからなあ。」
    ガーンッ!

    杉ばかりか、カモガヤ君とも付き合わなければ行けないのか。
    人脈が増えるのは嬉しいが、花粉症の人脈というか、花粉脈はこれ以上増やしたくないのだが……
    コメント
    コメントする
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL