DTP Booster014に参加 vol.2「電子出版を理解するための5つのポイント」

2010.06.25 Friday

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    境祐司さんDTP Booster014の2番手は、境祐司さんの「電子出版を理解するための5つのポイント」であった。事前に頂いたプロフィールによると、境さんは、インストラクショナル・デザイナーとして学校、企業の講座プラン、教育マネジメント、講演、書籍執筆などの活動を行い、2000年に入ってからは情報デザイン関連のオンライン学習実証実験を始めたという。モバイルを活用した新しい学習環境を提案し、専用ネットワークで実験サイトcommon style.を運営。教育デザイナー育成を目的としたフォーラムを立ち上げるため準備中だともいう。
    教育プロジェクト「デザインの未来」代表として、現在、電子書籍・電子出版に関する有料メールマガジン「週刊イーブックストラテジー」を発行中。また、電子書籍についての記事(読むウェブ 〜本とインタラクション)をgihyo.jpで連載中である。

    以上が、境さんのざっとしたプロフィール。その境さんが、「電子出版」に関して一番苦労したのは、フォーマットだという。EPUBというのがあると聞いて以来、電子書籍のフォーマットはEPUBが全部カバーしていると錯覚してしまったというのだ。電子書籍といった場合、大きく「書籍」「雑誌」「新聞」「教科書」と分けられるが、当初、これが全部、EPUBでカバーできると錯覚していた。実際、人にも「出来ますよ」ってやってみて真っ青になったという。
    次いで苦労したのが、ワークフローをどのように構築するかということ。ワークフローを構築しないと、とても大変な作業になってしまう。境さんは、この経験から「フォーマット」と「ワークフローの構築」、この二つが、電子出版を扱うときの重要事項だと思われ、このセミナーでも、この二つをを中心に話をすすめていかれた。
    セミナーの内容は、多分に技術的、専門的な話となり、しかも30分という短い時間の中で展開され、人文系の私としては、分かったような分からないような、ぼんやりとした理解しか得られなかった。
    そんな状態で、他人様に伝えることなど、危険きわまりない。そこで、以下は頂いたレジメを紹介し、境さんがセミナーで使われた100枚を超える画像(主催者が提供してくださった)と、我がICレコーダーで収録した音声を参照してもらうことにした。ただし音声は、会場で拾った音でエコーがかかったような状態で聞き辛いと思う。また画像のPDFは26mbを超えており、重いとは思うが、その点はご容赦願う次第。

    ◇まずは、レジメの紹介◇

    1. 電子書籍フォーマット
     ・書籍、雑誌、新聞、教科書などの各々のフォーマットについて
     ・出力フォーマットと中間フォーマット
     ・EPUB、PDF、Mobi、AZW、.Book、XMDFなどは出力フォーマット
     ・中間データを採用せず直接出力するとマルチフォーマット対応にコストがかかる
     ・EPUBは文字主体の欧文の本に適したフォーマット
     ・EPUBの次期バージョン
     ・10年後も読めるフォーマット、アップデートされないと読めなくなるフォーマット

     2. 電子書籍リーダー
     ・読書専用端末の特長
     ・読書端末として利用できる汎用デバイス(スマートフォンやiPadなどのスレートデバイス)
     ・リーダーアプリケーション

     3. 電子書籍プラットフォーム
     ・グローバルプラットフォーム(世界市場)App Store、Kibdle Storeなど
     ・ローカルプラットフォーム(国内市場)

     4. 電子出版ワークフロー
     ・リフロー系の動的な電子書籍(さまざまなデバイスに最適化される電子書籍)
     ・画像系の静的な電子書籍(ページを画像として扱う電子書籍)
     ・リフロー系は(レイアウトが消滅しても問題のない)文字主体の本に適している
     ・画像系は、レイアウトをそのまま表現したい本や雑誌に適している
     ・アプリ系の電子書籍(映像やインタラクティブな仕組みなどが搭載された電子書籍)
     ・事例(ワークフローの流れ):リフロー系の代表的なフォーマット「EPUB」の場合

     5. 電子出版プロデュース
     ・電子書籍の情報をどうやって読者に伝えるのか?
     ・海外のパブリッシャーではソーシャルメディアをどう活用しているか

    ◇セミナーで用意された画像◇
    http://uta-book.com/DTP_Booster014/session02_5points.pdf
     (26.7mb)

    ◇セミナーの音声◇
    http://uta-book.com/DTP_Booster014/session02_5points.mp3 (27.9mb)

    また、これ以降、セッション3〜7までは、制作に関する技術的な内容がほとんどであり、一般的ではないため、次回は、最後の田代真人さんの「成功する電子書籍ビジネス〜ビジネスの立ち位置が天国と地獄を決める〜」を紹介して、DTP Booster014に関する記事は終わろうと思う。
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