伊予から阿波へ/出張紀行 vol.1 東予港上陸と東予温泉

2010.06.11 Friday

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    フェリーのデッキ.jpg

    2010年6月7日、大阪南港22時、大槻さんと僕(桐生)は車の中でダベりながら四国オレンジフェリーへの乗り入れを待っていた。やがて係の人の合図で、大槻さんがゆっくりと車を発進させる。乗り込むフェリーは「ORANGE7」、思わず「セブン、セブン、セブン……ウルトラの父がいる、ウルトラの母がいる……♪」などと口ずさみたくなるような船名だ。
    この「ウルトラ・セブン」ならぬ「オレンジ・セブン」に、わが命を託すことになるわけだが、せめて命を託す相手のことは知っておきたいと、Webで彼女のことを調べてみた。

     総トン数 9,917t/全長 156.0m/全幅 25.60m/航海速力 22.5ノット/
     最大速力25.0ノット/搭載能力 乗用車=42台、トラック=122台/旅客定員 750名

    オレンジフェリー船室.jpg「なかなかのものだ。これなら命を託せる」、と言っても、あまり意味は分かっていないのだが、調べておくとなぜか頼もしい姉さんのような気になってくるから不思議だ。 
    ともかく、大阪南港→松山便が廃止になった「さんふらわあ号」が、「総トン数9,245t、全長153.0m、幅25.0m、出力27,000馬力、航海速力22.4ノット(最大24.8ノット)、旅客定員710名、車両搭載数:トラック100台・乗用車100台」なわけだから、乗用車数以外は、すべての面で勝っているのだ。
    「ざまあ見ろ」だ。この船で我々は四国の東予港を目指すわけだ。

    少し安心したところで、大槻さんの運転する車も、無事、船腹に誘導された。駐車場ナンバーは「1」番とこれまた幸先がいい。あとは船室に荷物を下ろし、船内を見学して寝るだけだ。

    東予港入港01.jpg

    船内での朝食.jpg早朝5時に目が覚める。いつもならゴロとトマを散歩に連れて行く時間だ。デッキに出てみると、水平線から上は、うっすらと雲がかかっている。車で走るには、ちょうど良い空模様になるだろう。
    やがて船内に「6時10分の東予港到着」のアナウンスが流れ、続いてレストランでは朝食準備ができた旨を知らせている。
    このオレンジ7号では、東予港到着後、7時まで船内で休憩できるという。

    デッキから船内に戻ると、下船準備をした乗客がホールに列をつくっている。時計を見ると6時、間もなく東予港に到着だ。船室に帰ると、大槻さんが身支度をしている。我々は7時まで下船するつもりはないので、船内のレストランで朝食をとることにした。
    「和食セット」「洋食セット」ともに650円、なかなかのボリュームだ。二人ともに「洋食セット」をとり、朝飯を食いながら今日の予定を打ち合わせる。
    松山での書店営業開始は10時半、書店は10時にオープンするが、始まって早々は「品だし」やら何やかやと忙しい。少しずらすのがエチケットだろう。すると7時に下船して3時間半ぐらいの時間がある。ならばというので、東予港から車で10分ぐらいのところにある「東予温泉」を目指すことにした。日帰りの温泉施設があり、朝6時から夜の12時まで営業している。料金は大人550円と手頃である。
    船内に浴室はあるが、二人とも疲れて眠ってしまい昨夜は風呂にも入っていない。時間つぶしにはもってこいの施設というわけだ。

    東予温泉癒しのリゾート02.jpg

    東予温泉癒しのリゾート説明板.jpg走る間もなく目的地へ到着した。
    施設の名称は、「東予温泉 いやしのリゾート」という。外観からして南国風のイメージにつくられた温泉のようだ。
    その建物の入り口に、次のような説明板が掲げられていた。

    弥生の浪漫と歴史香る東予温泉
    この地は、弥生時代中期(2000年前)周敷(すふ)には、道前平野最大の弥生人の村があり、この村の首長は中国大陸の息吹きを感じる装身具「楽浪系石製指輪」を身に付けていた。
    奈良時代、周敷あたりは、周敷郡(すふぐん)と呼ばれ、このころも奈良の都と伊予の国府を結ぶ南海道が通り、周敷駅があり、都のいろいろな文化が入って来た。
    又、周敷郡を治める郡家(ぐうけ)「郡役所」があった。このように周敷は古代道前平野の中心で政治経済、文化、交通の要衝で古代文化の里であったことが周布地区生涯学習推進委員会による先人たちの足跡を解明すべく文化財や遺跡、歴史、伝承の発掘調査により明らかになった。
    周布の歴史を超え、今に伝える温泉につかり、弥生時代からの香りをご堪能ください。

    ◎周敷郡(周布郡)は、「伊予国」のちに「愛媛県」の東部にかつてあった郡。1897年(明治30年)、桑村郡と合併、周桑郡(しゅうそうぐん)となった。/大浴場 家族温泉 東予温泉

    弥生の昔に心をはせるには、いささか南国風の施設ではあったが(バリ島のイメージらしい)、温泉自体はなかなかのもの。少しぬるい目の源泉「黄金の湯」は、いつまでも浸かっていられるし、「歩行湯」や「寝ころび湯」、それに「ホワイトイオンバス」など、それぞれに趣向を凝らしていて楽しめる。

    東予温泉各種温泉.jpg
    泉質自体は、ナトリウム−塩化物温泉(低アルカリ性低温泉)と言うのだそうな。適応症は、神経痛から慢性婦人病まで二十数項目にわたって書かれているが、あまり興味はない。ただ入っていて気持ちのいい温泉には違いない。

    ◇東予温泉 いやしのリゾート
      住所/西条市周布六百八十七番地の1(東予丹原インターから来るまで2分)
      営業時間/朝6:00〜深夜24:00(札止め23:00)
      電話/0898-64-0080
      入浴料/大人550円 老人(65歳以上)500円 小人(3歳〜小学6年)300円
      ※タオル・石鹸など、入浴用具は各自持参のこと。

    東予温泉打ち抜き水.jpgいささか温泉の宣伝のようになってしまったが、僕個人としては、本当に気持ちのいい温泉であった。さて、いよいよ上がろうとして、浴室入り口に気になるものを見つけてしまった。

    「水風呂」の表示の下に小さく「西条の打ち抜き水」と書かれている。
    「うちぬき」というのは、ネットで東予温泉のことを調べているとき、たまたま出てきて気になっていた。僕が知らないだけで「西条のうちぬき」というのは、結構、有名らしい。
    受付の女性に訊いてみると、この近くには「うちぬき」はないという。「もともと、ここは東予市といって、西条市ではなかった。合併で西条になったが、うちぬきは西条にしかない」という。また、ここから車で20分ぐらいのところに「JR西条駅」があり、その前に「西条観光文化センター」がある。そこへ行けば「うちぬき」は見られるし、うちぬき水も試飲できるという。
    時間はまだ十分にある。大槻さんとも相談の上、いざ西条市に向かうこととなった。

    東予温泉癒しのリゾート01.jpg
                (「東予温泉 いやしのリゾート」 親切な受付の女性)

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